この記事の対象者は…
- 「高級キーボードって本当に良いのかな?」と疑問に思っている人。
1 HHKBがもたらしたもの
先日、3万5千円もする高級キーボードHHKBを購入した話を書いた。
「キーボードになんでそんなに高いお金を使うの?」と思うかもしれないけど、考えてもみてほしい。
仕事であれプライベートであれ、PCを使っている人ならキーボードを使っている時間って相当長いはずだ。
労働基準法的には8時間程度、人によっては10時間以上キーボードを叩いている人もいるはずだ。
おそらくスマホの次くらい長時間使っているんじゃないだろうか。
そんなに長い時間使っているものなんだから、少しくらいこだわってみても良いのでは?とも思うのである。
HHKBを買ってからというもの、書斎に入ってキーボードを触りたくて仕方ない。
キーボードを触るために仕事をしている、と言っても過言では無い。
大発見だったし、自分の中での革命だった。
キーボードを変えるだけで仕事を楽しくできるなんて。
高級キーボードは、そういう「体験」をもたらしてくれる。
本当に良い買い物をしたと思っている。
2 良いところを具体的に
①HHKBは楽器である
まず、やはり打鍵音が良い。
【散財TV なおしま】というYoutubeチャンネルのなおしまさんが言っていた
「このキーボードは楽器」
という言葉がとてもしっくりくる。
”カチャカチャ”とか”ガチャガチャ”というよりは、
”コトコト”とか”トントン”という音に近い。
部屋の向こうの台所で、お母さんが包丁で野菜を切っている音のような。
トントントン……
心を落ち着かせてくれる音。
②疲れない
あと、長時間作業していても全く疲れない。
HHKBはそれ自体に少し高さがあるので、疲労軽減+打ちやすくするために木製のリストレストを手前に置いて使っている。
これを使うと本当に疲れないし、打鍵するのが楽しくなる。
疲れないからこそずっと集中して作業できる。
今まで10年ちょっと働いてきたけれども、良いキーボード+リストレストでこんなにも生産性が上がるんだったら、もっと早く気づけば良かったと思う。
まぁ、今気づいただけでも儲けものと思っておこう。
3 欠点は?
欠点についても考えてみた。
- 他のキーボードを触ったときにテンションが下がる。(HHKBの前にFILCOのメカニカルキーボードを買ったけど、もはやお蔵入りしそう。)
- さすがに高価すぎて、簡単には買う踏ん切りがつかない。(買う決心がつくまでに相当悩んだ。1週間くらい。)
- 高価すぎるので、職場に据え置くのが怖い。(フリーランスとかじゃないのに、わざわざ持ち運んで作業するのもな…と思って自宅PCに据え置いている。)
4 最後に
HHKBを買うかどうか悩んでいた私は、ある言葉を読んで最後買う決心がついた。
HHKB開発の共同研究者である、和田英一先生(東大名誉教授)の言葉。
アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
キーボードはインターフェース。
料理人における包丁。
音楽家における楽器。
自分を表現するものだからこそ、自分の体に馴染む良いものを選んでみようと思った。